【美容師が解説】ミラブルはヘアカラー(白髪染め)の色落ちが早いのか実際に検証してみた
こんにちは。ヘアーチルドレン公式ライター・美容師の大脇です。
今回は大人気の高級シャワーヘッドであるミラブルプラスの「ヘアカラーの色落ち」を検証していきます。
というのも、ミラブルプラスは細かい汚れを落とす洗浄力にかなり優れており
ヘアカラーの色落ちが早い・・
という声があったり、逆に
ミラブルに変えてからいつもより色持ちがいい!
という声で分かれるんですよね。
そこで実際にミラブルプラスを使用している美容師が、これらの疑問に終止符(笑)をうつべく実際に検証してみました。
まずはじめにこの記事の結論をのべるとこちら。
- カラー剤にも色々な種類があり、コーティング系のカラー剤は色落ちが早くなる可能性もあり(あくまで可能性)
- 逆に内部から発色させる一般的なアルカリカラーは基本的には変わらない (よくもないし悪くもない)
- また長期的に見ると、塩素除去効果による色持ちの良さはあり(個人差はあり)
- カラーの色持ちを良くしたいなら、別のヘアケア(シャンプーなど)を見直した方が効果は高め
コーティング系のカラー(マニキュア、カラートリートメント系)は色落ちが早くなる可能性あり
ヘアカラーをざっくり2種類に分けると
- 髪の毛の内部から発色させるカラー
- 髪の毛の外側にコーティングする事で発色させるカラー
があります。
そして内部から発色させるカラーは一般的にはアルカリカラーと呼ばれており、ファッションカラーや白髪染めでも多く使用されています。(ほとんどの方はこっちのアルカリカラー)
またそれとは逆に、髪の毛の外側にコーティングしながら染めるカラー剤もあり、コーティング系のカラーは(ミラブルプラスを使用する事で)色落ちが少し早くなる可能性があります。
理由としてはミラブルプラスはファインバブルによる洗浄力効果が非常に高く、コーティングを落とす効果が早くなる可能性があるからです。(あくまで可能性)
実際に検証してみました
上記は塩基性カラー(カラートリートメント)で色落ちの早さをチェックしてみました。(ミラブルプラスと普通のお湯に分けて、どちらも10回シャンプー)結果としてはミラブルプラスで洗い流した方がやや早い結果に。(よ〜く見ると一部緑っぽく色が抜けてきている) ただめちゃくちゃ変わるか?と聞かれるとそんなに差はないかな・・と個人的には思います^^;
そのため色落ちが気になる方は、洗浄力の弱いシャンプーを使用したり、ぬるま湯で流す(熱いお湯は色が抜けやすい)、入浴後はすぐに乾かすといった対策をしましょう。
シャワーヘッドを変えるより、上記の対策をした方が色落ちを防ぐ効果はかなりありです!
内部から発色させるアルカリカラーは基本的には変わらない
また内部から発色させるアルカリカラーに関しては、ミラブルプラスを使用する事での色落ちの良し悪しは基本的には変わりません。
実際に検証してみました
上記はアルカリカラー(酸化染毛剤)で色落ちの早さをチェックしてみました。(ミラブルプラスと普通のお湯に分けて、どちらも10回シャンプー)比較してみるとどちらも色落ちの度合いは変わらない結果に。
ただこれも厳密に言うと、その時々で髪の状態や履歴で大きく変わります。
そして髪が傷んでるほど、キューティクルが開きがちで内部から色が抜けやすいという状態になり、、
前回は色持ちがよかったのに、今回は髪が傷んでる事で色落ちが早い、というケースも十分に考えられます。
そのため実は髪の傷みが原因でカラーの色持ちが悪くなっているのに、ミラブルに変えたら色落ちが早くなった・・と感じてしまっているケースもある・・という事です。
またミラブルプラスを使用する事で、普段のアルカリカラーの色持ちがよくなった・・!というのも基本はありません。(一部の声ではありますが・・)
しかし「短期的」にではなく「長期的」に見ると、塩素除去効果によるカラーの色持ちの良さは関係してくる可能性もあります。
長期的に見ると塩素除去効果による色持ちのよさはあり
ミラブルプラスの大きな特徴としては、トルネードスティックを装着する事で約80%の塩素除去をしてくれる機能がある事です。
そのため短期的にではなく、「長期的」に見ていくと、塩素除去による色持ちの良さや、髪の艶感などが改善する可能性もあります。
わかりやすい例でいうと、プールに行くとカラーの色落ちがめちゃくちゃ早いのは、水に含まれる「塩素」が大きく関係しています。
塩素には水を殺菌してくれる効果もありますが、少なからず肌や髪の毛には負担をかけてしまっています。
ですので、より安全で体に優しい水(お湯)となると、塩素除去効果があるシャワーヘッドを使うのは髪にもおすすめです。
残留塩素の比較動画はこちらから
【重要】人によって髪の状態(履歴)やどんなカラーなのか違うため、ネットの分かれる声はあまり参考にしないほうがいい
また、シャワーヘッドによるカラーの色持ちの良し悪しを解説するにあたり、美容師目線で大切な事を書くと
ネットの分かれる声(色持ちがいい、悪い)はあまり鵜呑みにしすぎないほうがいい。
という事。(あくまで参考程度に)
というのも、その方その方で髪の状態やカラーの履歴、また染めたカラー剤が全く違うわけで、カラーの色持ちの良し悪しがシャワーヘッドで大きく変わるほど単純なものではないからです。
そしてカラーの色持ちを左右する大きな要因をあげるとこちら。
カラーの色持ち、色落ちの要因例
- なんのカラー剤で染めたか
- 染める前の髪の履歴 (ダメージ度、前回染めたカラー剤、残留色素があるか・・等)
- お風呂上がり後に髪はすぐ乾かしているか
- 使用しているシャンプーやトリートメント(コンディショナー)
また「なんのカラー剤で染めたか」をさらに深掘りすると
- 誰が染めたか(いつも同じ美容師さんか、別の美容師さんか、それともセルフカラーか)
- アルカリカラーなのか、酸性カラーなのか、塩基性カラー(トリートメントカラー)なのか、ヘナなのか
- 色落ちをカバーする「補色」の色はどれくらい配合したか
など関係してきます。
また中には色落ちが早いカラー剤もあり、使用したカラー剤が色落ちに関係している可能性もあります。
さらに書くと、染める前の「髪の履歴」でも色持ちの良さ悪さは大きく関係してきます。
かんたんな例であげると、はじめてピンクブラウンに染めた時より、残留色素が残っている状態での2回目のピンクブラウンの方が色持ちはよくなったり・・とかですね。
そのためシャワーヘッドで色落ちの良し悪しが変わるというよりかは、、
「使用するシャンプー」「入浴後すぐ乾かす」「タオルでゴシゴシこすらない」などのヘアケアの方が、ヘアカラーの色持ちの良し悪しを大きく左右します。
ヘアカラーの色持ちを良くしたいなら、シャワーヘッドを変えるより上記のヘアケアを徹底した方がかなり効果的ですよ!
ようはカラーの色持ち、色落ちの良し悪しはシャワーヘッドが要因ではなく、別の理由の方が大きく関係しているのが多いという事です。
とはいえ、シャワーヘッドを変える事で髪の状態が改善される可能性はあり!
ミラブルプラスとヘアカラーの相性をまとめてみましたが、普段の頭皮ケアやヘアケア目線ではかなり優秀です。
理由としては、まずはじめにファインバブル(マイクロバブル&ウルトラファインバブル)による洗浄力が非常に高い事。
ご覧のようにウルトラファインバブルとマイクロバブルは「目に見えないほど小さい泡」になるのですが、、
これらのファインバブルが毛穴の汚れや皮脂の汚れをさっぱりと洗い流す効果が高いからです。
ミラブルプラスには1mlあたり約2,000万個のウルトラファインバブルが含まれており、汚れに付着しながら浮かし、そして特許取得のトルネード水流(1秒間に2,000回転)で一気に洗い流す事ができる!
また洗浄力の他にも「保湿力」に優れており、入浴後は肌の質感がもちっと感じやすく、肌がヒリヒリしにくい効果もあります。(個人差はあり)
入浴前と入浴後の水分量を比較してみると・・
そしてミラブルプラスはファインバブルによる「温浴効果」が非常に高く、血行の流れをよくする効果も高めです。
そのため頭皮を清潔な状態に保ちながら保湿もし、さらには血行の流れも良くなるため、頭皮ケアにはかなり優秀なアイテムになるわけです。
健康な髪の毛は、まずはベースとなる頭皮ケアが非常に大切で、健康な頭皮を維持する事で髪の毛の艶感にも関係してきます。
また健康な頭皮をつくる事で髪の毛にも艶が戻り
ミラブルに変えたら髪の状態が良くなってきたかも・・?(カラーも綺麗に見える)
と感じる方もいるのでは・・と思います。(個人差はありますが)
最後に話が少し長くなってしまいましたが、今回の記事をまとめるとこちら。
- カラー剤にも色々な種類があり、コーティング系のカラー剤は色落ちが早くなりがちなので注意
- 逆に内部から発色させる一般的なアルカリカラーは基本的には変わらない (よくもないし悪くもない)
- 長期的に見ると、塩素除去効果による色持ちの良さはあり(個人差はあり)
- カラーの色持ちを良くしたいなら、シャワーヘッドより別のヘアケア(シャンプーなど)を見直した方が効果は高め
- ミラブルプラスを使う事で、頭皮や髪の毛の状態が良くなる可能性はあり!
是非こちらの記事で疑問が解決できれば嬉しいです。
下記の記事では実際にミラブルプラスを使用して感じた感想を正直にまとめていますので、是非参考にしてください。
ミラブルプラスのレビュー記事はこちらから